夕方、買い物へ行こうと自転車にまたがり、信号待ちをしていた。
小学3年生くらいの男の子2人が青になるとサッカーボールを蹴りながら横断歩道を渡り、歩道でもドリブルを続けていた。
これはまずいと思い、自転車で追いかけて声をかけた。
「お兄ちゃん、お兄ちゃん」
ドリブルの子は止まって僕を見上げている。
怒られる覚悟はできてる。という感じの眼だった。
僕は「危ないよ。公園とかでやった方が良いよ。交通事故に遭っちゃうよ」と言った。
その子は「はい」としっかりした声で答えた。
僕はその場を後にした。
後ろで2人の会話が聞こえた。
「どうしたの?」
「危ないから公園でやった方が良いって」
「優しい~」
その声を聴いて、僕も良かったと思った。
話変わって、コロナ禍真っ盛り。
自転車にまたがり、ノーマスクで(普段は基本ノーマスクなので)自転車に乗っていたら、すれ違いざま、知らないオヤジに「マスクしろよ」と言われた。
当然、無視。
そのことを友人に話したら、「俺なら、追っかけて行って、何か言った?って聞く」と言っていた。
それから、数週間経ってほぼ同じ場所で、多分同じオヤジに同じことを言われた。
今度は自転車で追っかけて、そのオヤジに後ろから声かけた。
「おっさん、おっさん。何か俺に用か?」
そのオヤジは「ひぇー」と言いながら走って逃げた。
非常に残念だ。もっといろいろお話したかったのに。
それから、そのような状況に遭遇しない。
実話だよ。