(注意 猿も豚も出て来ません!
西遊記という題名の意味は日本から見て、香港・マカオは西の方角!
旅行という意味は遊びが含まれる!
それを記す!ということで、西遊記)
2019年5月、香港のバスの中で手持ちの全財産を数えた!
700HKドル(約一万円)もある!
マカオで聖地巡礼しよう!
干し鱈とジャガイモのグラタンやポルトガルチキンを食べて、等と想像を膨らませ煙草とフェリーチケットを買った。
もう500ドルきってる。
不安の中、小雨のマカオに到着。
携帯電話が圏外(香港のみ利用可能なSIM)
行き先、メモってあるから無問題!
マカオのフェリーターミナル。どこかで見た風景。(あっ、そうだ!マカオグランプリだ!)
マカオグランプリのジャッキーチェンカップのスタート地点だった。
モデルのような女性たちが妖艶なチャイナドレスを来て、カジノ(ホテル)へ客を誘っている。
俺には関係ない!
最初の目的地へ向かい、一ヶ所目の聖地巡礼を終えた直後、雨が土砂降りに。
二ヶ所目の目的地タイパ行きのバスを探すが見つからず途方にくれているとセブンイレブンの入り口にいる親子を発見し、バス停を尋ねてみた。
小学校一年生くらいの女の子が流暢な英語で
「お兄さん、なんでタクシーを使わないの?」
(お兄さんは480HKドルしか持っていないとは言えない)
「なんて素晴らしいアイデアだ!なんて賢い女の子なんだ、君は!
今僕にも良いアイデアが浮かんだんだよ!
君のような素晴らしい女の子が住むこのマカオをもっと深く知るためにもバスに乗りたいんだよ!
タクシーじゃ、この街の素晴らしさがわからないからね!」
その女の子を傷つけないように言葉を選び、別れを告げた。
雨がどしゃ降りになる中、傘もささずにその子の母親が示した方角へ向け歩き出した。
知らない街、マカオ。
人生で二回目の訪問。
雨が降っていなければ知らない街を歩くことはとても楽しいこと。
しかし、今回は苦行!
早く自分に課した任務を遂行して香港へ帰りたい!と思っていた。
いつしか、干し鱈とジャガイモのグラタンやポルトガルチキンを食べることを忘れ、タイパ行きのバス停を探し続けた、街中ポルトガル語表記で、通行人がいない、途方にくれていると傘をさして歩いている女性を発見!
怪しい者ではないよ~、俺は!的なオーラを出しつつ、タイパ行きのバス停を尋ねた。
三十前半くらいの女性。彼女は小さな傘に入るよう促してくれ、バス停へ連れて行ってくれた!
初めて会った女性と相合い傘。なんか不思議な感覚。彼女の肩が水滴で濡れていくのが大変に申し訳なく思い、心が痛んだ!
こっちはびしょ濡れなので、右半身傘から出して歩いた。
セブンイレブンを見つけ、傘を購入した。(ケチらないで、もっと早くに傘を買っとけば良かったと痛感した。)
バス停への道のり、話をしながら歩いた。
仕事が終わって、家へ帰る途中だと言う。
益々、申し訳ない思いがした。
そして、連れて来てもらったのが写真の場所!
マカオでは有名な寺院だそうだ。
その寺院の前にタイパ行きのバス停があった。
(その時、ココは調べればすぐにわかると思った。)
このエピソードが頭から離れず、この場所を探したがすぐに見つけることができなかった!
マカオ観光局のお力を拝借し、発見するに至った。そして、このお寺は観音様をお祀りしているということ。
多分、SNSの力を使えば傘の女性を見つけることができるかも知れない。
でも、僕はその女性が観世音菩薩様の化身で僕を導いてくださったと信じている!
そういうことにしておく!
干し鱈とジャガイモのグラタン、ポルトガルチキンは結局、食べなかった(マカオで口にしたのは香港から持って行った水とコカ・コーラだけ)!
マカオで買った僕の傘は香港で僕の友人が使っているはずだ!
その傘を持って二階建てバスを追いかけるように言っといた!