もっと早く出逢っていれば

超訳百人一首うた恋い。』という漫画がある。

過去に深夜アニメでも放映されていた。

もし中学生の時にこの作品に出逢っていたら、その後の人生が変わっていたかもしれない。

百人一首?坊主しかめくったことねぇわ!」くらいの勢いであった。

どうみても暗号解読の、嫌気のさす時間を過ごした記憶しかない。

そして、暗号もまともに解読出来なかった。

 

それから30年後、この作品をアニメで観た時に衝撃を受けた。

もちろん、現代人が描いた漫画で、美化もされている。

ノンフィクションだろうが、フィクションだろうがそんなことはどうでもいい。

メッセージなんだよ!

僕が解読できなかった。

そして、僕自身の想像力の欠如。

そこには現代人とは何ら変わりのない感覚や感性を持った人の恋の歌、愛の歌が綴られている。

もし僕に古文をこれから習う子がいたとしたなら、親としてこの作品を見せる。

黙っていても漫画やアニメを観る年代だし、恋愛に興味を持ち始める年頃だろうから、ここからはじめるのも良いのではないか?と思う。

もちろん、大人が観ても読み応え見応えのある作品である。

 

最後に一つ、本当に子供たちの学力上げたいのなら、楽しく勉強ができる方法を考えてあげるのが、大人のすべきことではないか?と個人的に思っている。