1991年8月やっとのこと、ジャッキーがロケしている場所がわかった。
青衣碼頭(チンイーマータウ=チンイーフェリーピア)。
作品は『ツインドラゴン』
僕が駆けつけた時、ジャッキーは白いスタリオンに乗ろうとしていたが、僕に気付くと両手を拡げてハグしてくれた(ジャッキーとハグしたのは今のところ、この1回だけだ)。
その後肩組んでくれて、少し歩きながら「俺は今日は帰るから、見学していって」と言ってくれた。
そして、火星さんと李建生さんに面倒みてあげてくれと言って帰ろうとした。
「大哥、明日はゴールデンハーベストで逢えますか?」と聞いた。
大哥は「うん」と答え、帰っていった。
現場では大道具さん?が溶接していた。
その場で作るんだなと感心しながら見ていた。
2台の大型トラックを縦列駐車させ、先頭のトラックの後部にワイヤーを結び、2台目のトラックの下に鉄パイプを溶接してワイヤーを通す(釣り竿のガイドのようだ)。
そのワイヤーをボートにくっつけて、先頭のトラックを走らす。ボートは2台目のトラックに衝突するというシーン。
見ていてワクワクドキドキした。
結局、ジャッキーチェンはその次の日にはゴールデンハーベストに現れず、その次の日に無事逢うことができた。